コブシメはコウイカ?

海の生き物ブログ

天気:曇りのち雨 風:南 波:1.0m 気温:24.5度

今日の石垣島は、午前中は曇り空でしたが、お昼過ぎから雨降りの天気となりました。
風はほとんど吹いておらず、湿度も高めの蒸し暑い1日でした。

今日、お客さんからメールでちょっと面白い(?)質問をいただきました。

コブシメはコウイカ?

コブシメ1

和名; コブシメ
英名; Cuttlefish
学名; Sepia latimanus
沖縄名; クブシミ

答えは・・・・・

コブシメコウイカです。
でも、コブシメコブシメです。

なんか、哲学の問答みたいにわけが分らなくなりそうので、

質問を変えて・・・・・

カクレクマノミはクマノミ?

カクレクマノミ

カクレクマノミクマノミです。
でも、カクレクマノミカクレクマノミです。

さらに質問を変えて・・・・・

クマノミはクマノミ?

クマノミ

クマノミクマノミです。
でも、クマノミカクレクマノミではありません!

だんだんと見えてきました?
さらに見えやすくするために・・・・・

マンタ

マンタはエイ?

マンタエイです。

マンタはオニイトマキエイ?

マンタオニイトマキエイです。

地球上の生き物は、個々の生き物を間違えずに分かりやすくするため、

界 > 門 > 綱 > 目 > 科 > 属 > 種

と、大雑把な分け方から細かい分け方、より細かい分け方へと分類されています。
この分類方法をコブシメに当てはめていくと

動物界 > 軟体動物門 > 頭足綱 > コウイカ目 > コウイカ科 > コウイカ属 > コブシメ(種)

となります。
生き物の分類で考えてしまうと「めんどくせー、そんなのどーでもいいや!」となってしまいがちなのですが、住所に当てはめて考えると少しは分りやすいかと思います。

例えば、てぃだのお店の住所は

沖縄県 > 石垣市 > 新川

です。
この住所を他人に説明する場合、石垣市内で住所を聞かれたのであれば「新川に住んでます」で通じます。

しかし、東京や大阪など別の地域で住所を聞かれたときには「新川に住んでます」ではまず通じないので、普通は「沖縄に住んでます」とか「石垣島に住んでます」から説明をはじめ、その上で相手が土地勘のある人であれば「石垣の新川」から「ホッパーの斜め向かい」「真喜良郵便局のとなり」と更に詳しい説明へと移行していきます。

これが、さらに地域を広げて海外で住所を聞かれた場合だと「日本の・・・」から始めないと通じないかもしれません。

ってゆーか、東京で「新川に住んでます」って答えると、「あ~、荒川(区)に住んでるんだ」となって、その先の会話がチグハグになってしまうと思いますが・・・?

で、そんなことをいちいち考えながらその場その場で説明を変えてたら面倒くさい、世界中どこででもどんな人にでも正確に情報を伝えるためにはどーしたらいいか、と考えていくと・・・・・

日本国 > 西日本 > 九州地区 > 沖縄県 > 先島諸島 > 八重山地方 > 石垣市 > 新川

と、大雑把な分け方から細かい分け方、より細かい分け方へと分類して、順序だてて説明するのが効率がいいのかな・・・・・となってしまいます。

で、話をコブシメとコウイカに戻すと・・・・・

コブシメを分類していくと、

動物界 > 軟体動物門 > 頭足綱 > コウイカ目 > コウイカ科 > コウイカ属 > コブシメ(種)

となるのは説明しましたが、コウイカの場合だと、

動物界 > 軟体動物門 > 頭足綱 > コウイカ目 > コウイカ科 > コウイカ属 > コウイカ(種)

となり、種の名前と科(属)の名前がどちらも同じコウイカになってます!
これを、例にあげた住所に当てはめて考えると、県名と市名が同じ(例:沖縄県沖縄市、京都府京都市)で誤解が生じやすい?
ここで、キチンと(属)とを区別してコウイカを考えないと

コブシメはコウイカ?

「あれれ?」となってしまうわけです・・・。

コブシメ(種)コウイカ(科)です。
でも、コブシメ(種)コブシメ(種)です。

まぁ、海の生き物の場合は、人によって(ダイバー・一般観光客・海人・釣り師・料理人などなど!)理解度が大きく違うので、同じコブシメを見ても・・・・・「イカ!」だったり、「コウイカ!」だったり、「コブシメ!」だったり、「気持ち悪~い!」だったり(?)と、人によって千差万別ではあるのですが・・・?

コブシメ2

コウイカ科コブシメ

内地の海に生息しているコウイカの仲間です。同じコウイカ科に属していますが、コブシメとコウイカは別種の生き物です。
また、コブシメは標準和名(図鑑に載ってる名前)で、沖縄ではクブシミと呼ばれています。
これだと親切で分かりやすいですかね?

おまけのうんちく!

自分が勉強してた頃(20年くらい前?)は、今日のブログにも書いたように、 界 門 綱 目 科 属 種 の分類でしたが、今はさらに細分化して「界」の上に「ドメイン」ができたり、「界」の分類も植物と動物のふたつから、原生生物・古細菌・真正細菌・菌類・植物・動物の6つの界に分けられているみたいです。
そこをふまえて、コブシメを今風(?)に分類すると・・・・・

真核生物上界 > 動物界 > 後生動物亜界 > 軟体動物門 > 貝殻亜門 > 頭足綱 > 十腕形上目 >
コウイカ目 > コウイカ科 > コウイカ属 > セピア亜属 > コブシメ(種)

と分類されるみたいです。(間違ってなければ・・・?)
詳しくはウィキペディアを参照してください!

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