ファインディング・・・・・? (続き)
時事ネタ2004年1月18日
天気:晴れ 風:北東 波:2.5~2.0m 気温:24度
今日は朝から晴れの気持ちのいい天気です。晴れてくれるのは嬉しいのですが、最近めまぐるしく天気が変わるので風邪をひいてしまいそうです。
今日も赤土調査のアルバイトです。キビ畑では、日曜日で天気もいいとゆーこともあり家族から親類縁者総出(?)でキビ倒しをやっていました。見てる分には、のどかで石垣島らしい雰囲気なのですが、かなりな重労働なのでやってるほうはハードだと思いますよ!
昨日のログは、ニモ系ネタが途中で終わってしまった(すいません!)ので続きを・・・
「カクレクマノミが減ったのは誰が悪いのか?」ってことですが、Tさんのように熱帯魚を獲る仕事をしている人を槍玉に挙げたがりますが、別に法律に違反しているわけでもなく「注文が入れば獲りに行く」とゆーのは当たり前のことで、他人に責められるようなことではないはずです。しかも、これで生活をしているのですから立派なことだと思います。許可証のない素人(観賞魚を獲って利益を得る場合は県の許可が必要)が密漁していたとすれば問題ですが!
では「映画を作ったディズニーが悪いか」とゆーとコレも的外れ! たぶん、ディズニーらしい心温まる内容の映画だと思います。「クマノミを飼おう!」とゆーメッセージは込められていないと思うのですが?(すいません、自分はまだ映画を見てません)
それでは「熱帯魚を飼育することが悪いのか」とゆーと、個人的な好き嫌いは分かれると思いますが、正しい知識をもってキチンと飼育しているのであれば他人が口出しする問題ではないと思います。
では「一番悪いのは誰か?」とゆーと、間違いなくファインディング・ニモを観て安易にクマノミを飼ってしまう人達でしょう。「週刊文春」の記事を読むと、淡水魚か海水魚かも知らず(考えず?)に水道水で飼育して死なせてしまった例も載っていました。獲られて飼われたクマノミも報われないとゆーか・・・ 都会で海水魚を飼育するのはかなり難しいらしいので、ちゃんと勉強してから飼いましょうね! その前に、生き物を飼うのなら「死なせないように最後まで面倒をみる」とゆー責任を持って飼いましょう!
もうひとつ気にいらないのが「乱獲」とゆー言葉です。テレビや雑誌などのマスコミは、ニモブームを取り上げる時にやたらとこの言葉を使っています。インパクトのある言葉なので使いやすいのだと思いますが、はたして「ホントに乱獲なの?」ってことです。
クマノミはイソギンチャク(カクレクマノミはセンジュイソギンチャクやハタゴイソギンチャク)に住んでいます。イソギンチャクは水深の浅いところから深いところまで、1ヶ所に固まらずバラけて生息しています。どーやってカクレクマノミを獲る(探す)かとゆーと、スノーケルでひたすら泳ぎ回ってクマノミを探すとゆー極めて原始的な方法です。獲るときはタモ(網)ですくって捕獲します。タンクやフーカーを使用しないと行けないような深場は効率的でないので、せいぜい水深2mくらいの浅場をひたすら泳いで探します。しかも1人で潜ります。さらに、波の高い日は獲ったクマノミが傷ついてしまい、内地への搬送中に死んでしまうこともあるので無理して獲りに行かない、とゆー自然に則したやり方をしています。こーゆー個人商店的なやり方を「乱獲」と言っていいのかなと考えてしまうのですが・・・ 他の島は知りませんが、自分の知ってる範囲での石垣島の現状はこんな感じです。
また、Tさんの場合、イソギンチャクにいるクマノミを根こそぎ獲ってしまうのではなく、小さい個体はそのまま残しています。小さいクマノミは売り物にならないってのもあると思いますが、「残しといたら次にきたとき大きくなってるさ!」とも言ってました。乱獲とは正反対の採取方法だと思うんですけどね~!
まとまりのない文章になってしまいましたが、やっぱりクマノミってかわいいですね! 時に凶暴になりますが・・・。
※「誰が悪いかシリーズ」でニモブームに乗っかって利益を得ようとしている人達は「悪い」ってよりも「みっともない」の部類だと思うので省きました。ってか、文章が長くなりそうなので省いただけかも?
(↓)イソギンチャクの採取(採取したイソギンチャクで暮らすクマノミが全滅してしまう可能性大)には抵抗があるのですが・・・・・造礁サンゴを採取するのは法律で禁止されていますが、ソフトコーラルは禁止されていないので難しいところです。イソギンチャクは採取するときに傷が付いてしまうと、自然(海)の中では再生しますが水槽の中だと段々と弱っていって死んでしまうらしいので、傷つけずに確実に獲採取できるものだけを採取するらしいです。この日(12月9日)は20~25個くらいのセンジュイソギンチャクを見つけて2個採取しました。イソギンチャクの養殖ってできないんですかね?
和名; カクレクマノミ
英名; Clown anemonefish
学名; Amphiprion ocellaris
愛称; ニモ
和名; センジュイソギンチャク
英名; Magnificent sea anemone
学名; Heteractis magnifica , Radianthus ritteri