アカマタ・クロマタ
石垣島ブログ2004年8月2日
今日の石垣島は曇り時々雨の天気です。熱低はほとんど動いていません。どの方向に進むやら。困ったもんです。
ちょびは相変わらずダラダラです。卵は大事に自分の近くに置きます。この間、卵を「パフ~」と泣かせたら中に入っていたちょびヨダレが・・・。もお~!!そんなに卵のおヘソを舐めないの!!
水道で卵を洗ったら、ちょび私に両手をついて「返して~」と目で訴えてました。かまわずに洗い続けていたら、ブルブルと振るえています。ごめん、驚かすつもりじゃないよ、ちょび!!「ごめんね~」と言って返しえても咥えたままブルブル。安全な場所まで離しません。ようやくお布団で卵をペロペロ舐めています。ごめんね~ちょび。
今日は豊年祭のハシゴです。まずは宮鳥御嶽です。次に双葉公民館。そして夜は宮良のアカマタ・クロマタです。
宮鳥御獄は夕方からの踊りの奉納を見てきました。子供から大人まで石垣市字石垣地区の方々の豊年祭です。神様の前で芸能を披露する方々は誉れですよね。顔が生き生きして緊張感が漂っています。私はもっぱらフォトを写します。まっちゃんはちょびの面倒を見ています~。
おじぃが「ハイ、あんたも飲みなさいね~」とさんぴん茶をくれました。それから、しばらくゆんたく。ここは時間がゆっくりと流れます。・・・不思議なことに御獄は気持ちが安らぐ感じです。清い感じです。
双葉公民館はエイサ-が目的だったのですが、時間的に難しかったようです。婦人会の踊りは見ることが出来ました。双葉は農業もですが漁業も盛んです。ここの婦人会の踊りは他と違うような気がするのですが・・・。
宮良の「アカマタ・クロマタ」は何回見てもいいです。夜の行事で家の明かりを消して神様をお迎えします。神様が各家庭を回る順序は他者には漏らさず秘密です。神様が通る道を私たちが通ることができません。要所要所に棒を持った人がいてここは通るな!とか西に行け!とか指示します。携帯電話や懐中電灯などの明かりはご法度です。暗闇の中、太鼓の音が響きます。神様が登場するのです。アカマタは男、クロマタは女の神様だそうです。踊り方もアカマタは激しく、クロマタは優しく?踊ります。お祝い事があったお家は神様がぴょんぴょん跳ねて喜びを表します。何か不幸があったお家は静かに踊ります。神様にも喜怒哀楽があるのです。宮良は川平と一緒で古くからの村です。代々この行事を受け継ぎ、アカマタ組は赤い鉢巻き、クロマタ組は白い鉢巻きで各役割を担います。(そのお家でアカマタかクロマタか決まっているそうです)
島ナイチャ~はここに住んでも、この行事には加わることができません。排他的ではありますが、由緒正しく伝承するには必要なことかもしれませんね。子供の頃から血の中に組み込まれたものを受け継ぎ次に伝えていく。去る者は追わず、残った者が団結して受け継ぐこの行事は大昔に干ばつや台風など自然の脅威に立ち向かう時、従う時に必要だったのではと思います。
それにしても「アカマタ・クロマタ」は他の豊年祭とは違う面白さがあります!