暗黙知と空気の重量
時事ネタ2007年1月28日
天気:曇り時々晴れ 風:北 波:4.0m 気温:16度
今日の石垣島は、日中も気温は15度前後の寒~い1日となりました。お昼くらいからは晴れ間ものぞいてきたのですが・・・・・空気が異様に冷たい! 陸上にいてもアウターが必要なくらいの寒さでした! ちなみに、自分はダウン着用でした・・・。
この間、筑紫哲也のニュース23で暗黙知の特集をやっていました。
いきなり暗黙知と言われても、ほとんどの方がピンとこないと思いますが・・・・・
言葉などでは伝え難い経験や勘に基づく知識のこと を、暗黙知と言うらしいです。
自分も初めて聞く言葉でした。
番組の中では、最近ありえないような事故(飛行機とか電車とか・・・)が頻発するのは、マニュアルだけでは伝えきれない暗黙知の部分が伝承されていないのが原因のひとつではないか・・・・・みたいなことを言ってました。
言葉を変えれば、本物のプロフェッショナルが育っていない!
企業側もそのことは認識しているらしく、団塊の世代といわれる人達が定年退職で会社を辞めていく前に、次の世代の人材に先人達のノウハウ(暗黙知)を伝承させるべく色々と努力をしているみたいです。
ダイビング全般の仕事の中でも、言葉では伝え難いことはたくさんあります。
思いついた例をあげると・・・・・
シーズン中の忙しいときに、1日のダイビングを終えて船から空タンクを降ろしているとき、タンクを持ち上げた瞬間の微妙な重さの違いで「使ってないタンク?」と気付くこととか・・・・・ダイビング屋さんの誰もが身に付けてる能力だと思います。
こーいったことを、言葉で伝授しようとしても・・・・・無理!
トレーニングで身に付けようとしても・・・・・不経済!
とりあえず毎日の仕事をくり返し、経験を重ねていくことで身に付いてくるものだと思います。
もちろん、ボーッとして仕事をこなすのではなく、何かを得ようと神経を尖らせながらやり遂げるってのが前提ですが・・・。
だからと言って、普段のオフモードの時に、利き酒みたいに目の前にタンクを並べられて「空タンクを探し出せ!」って言われても・・・・・おそらく当てきれないと思います!
仕事の場で仕事モードの時のみに発揮される能力(?)なんだと思います。