人間の潜在能力って凄い!

石垣島ブログ

天気:曇りのち晴れ 風:北 波:2.0~2.5m 気温:22.5度

今日の石垣島は、朝のうちは曇っていたのですがお昼くらいから段々と晴れ間が広がってきました。
が、晴れ間の広がりに比例して・・・・・北風も強く吹いてきました。

本日はダイビングはお休みで船の整備です!
実は、10日くらい前から上等号Ⅱのリモコンの調子が悪く、2日前の4月9日から全く反応無し(作動しない!)な状態となっていました・・・。

今現在、ダイビングスタッフが自分ひとりしかいない(募集してます!)ため、43フィートのシャフト船をひとりで操船しながら海へと出ています。
商売的に考えると、このサイズの船でひとりでみれる人数のお客さんしか乗せずにダイビングをしてるってのは、非常に不経済なのですが・・・・・現状がそーなので仕方ないと割り切って、ガタがきつつある(?)身体に鞭打って日々頑張ってます。

で、日記の本題へと戻るのですが・・・・・

一言でアンカーを打つと言っても、ポイントに着いたら適当にどこにでもアンカーを落とせばいいと言うわけではなく、アンカーの効く場所に的確に落とさないと、アンカーで底性生物やサンゴを破壊してしまったり、ダイビング中にアンカーが外れて漂流・・・・・とゆーことにもなりかねません!
また、船が大きくなればなるほどアンカーにかかるテンションも高く(強く)なるので、がっちりとした場所にかけないとアンカーをかけた土台ごとボッキリってことにもなりかねません・・・。
そーいった点から考えると、ひとりで操船して海に出るのなら小さい船(ドライブ船や船外機)のほうが向いてるのですが・・・・・

大船に乗ったつもりで!

とゆー慣用句があるように、船は大きければ大きいほど波に強いし、なによりも乗ってる時の快適さ・安心感が違います。
365日・毎日が夏のベタ凪のような天気であれば、船の大きさなんてあんまり考えなくてもいいんですけど・・・。

またまた話が横道にそれてしまいましたが・・・・・

通常(リモコンが使える状態)だと、ポイントに近づくと船のオモテに立ってリモコンで操船しながら、目視で水中のサンゴや溝・亀裂などを確認しつつピンポイント的にアンカーを打っています。
しかし、今現在はリモコンが使えない状況なので手動で操船するしか方法がなく、風や船足を読みつつ自分の感に頼って船をアンカリングポイントまで導きます。

ここだっ!

ってところで、キャビンから船首までダッシュしてアンカーを打つのですが・・・・・上等号Ⅱの場合、キャビン内からの視野が非常に悪い!

上等号Ⅱ

ちなみに、こんな感じです・・・。

そんな訳で、船首をアンカリングポイントまで持っていく場合、自分の感に頼る部分が非常に大きくなってきます。
例えて言うなら、壁ギリギリに車を寄せようとしたとき、前が見えてる軽トラやワンボックスで寄せるのと、前の見えないロングノーズのスポーツカーで寄せるのの違い・・・?

まぁ、自分でこのタイプの船を選んだので、自分自身の操船能力を高めていく(上等号Ⅱとの距離を詰めていく?)以外に方法はないのですが、欲を言えばフライングブリッジ付きの大型のシャフト船を新造したいので・・・・・儲けさせてください!
大型のシャフト船の前にこ・だ・わ・り・の・・・・・が抜けてました(笑)

で、決して自慢するわけではないのですが、今回これ以上ないくらいベストな位置でアンカーが決まりました!
トカキンの根では根のトップのU字部分にバッチリ、アウトリーフではアーチ入り口の溝部分にバッチリ、アカククリの根ではくびれの部分にバッチリ、デビルドロップなんて1回しか潜ってないのにハマサンゴの根元のサイコーの場所にバッチリです!

極めつけはマンタスクランブル!
アンカーが東の淵にかかって船の位置が「クマノミの根」と「ナポレオンの根」のちょうど中間くらい・・・・・全盛期のアーネスト・ホーストを思わせるようなミスターパーフェクトぶりです!
正直、自分でもとっても気持ちがよかったです。

で、ここからやっと日記タイトルになるのですが・・・・・

今回のアンカリングなんて、全くの「感」です!
ちなみに、勘に頼った「勘」ではなく、感覚を研ぎ澄まさせた「感」です。

始めは山立てを覚えて、アバウトなポイントの場所を探してそこまで船を持っていくのが精一杯だったのが、ここまで精度を上げることが出来るなんて・・・・・人間に備わっている潜在能力の高さに驚いてます。
「俺って凄い!」じゃなく「人間って凄い!」と思いました。
米軍が金に物を言わせて(年間5000億ドル?)開発している軍事機器に匹敵するような精度の高い能力を人間は潜在的に備えています。

ただ問題は・・・・・

スイッチがどこにあるか分からない!

これなんですよね~!

ウルトラマンがカラータイマーがピコピコしないとスペシウム光線が打てないのと同じように、自分の場合も必要に迫られた状況にならないとスイッチが入らない!
自分の意志でいつでもこの状態を引き出せたらパーフェクトなんでしょうけど、時として「あれっ?」ってこともままあるし・・・?

完璧な海の男を目指して・・・・・まだまだ勉強中です!
ってゆーか、この仕事を続けている限り、いつまでたっても毎日が勉強の連続なんですけどね・・・。

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