赤土流出について考えよう ②
石垣島ブログ2004年3月5日
天気:晴れのち曇り 風:北東 波:2.5~2.0m 気温:23度
今日は日中は曇っていたのですが、朝のうちは日が射して気持ちのいい1日でした。
今日も赤土調査のアルバイトでした。2月28日のログに「赤土問題について自分なりに理解できたことを・・・」と書いていましたが、今日のログはその続きです。
赤土調査をやってて一番感じたのが「石垣島は農地が多い」ってことです。自分もこのバイトを始めるまで勘違いをしていたのですが、「農地=自然」ではないと思うようになりました。これは「農地」に限らず「公園」などの作られた自然(?)も同じだと思います。アスファルトやコンクリートの人工物に囲まれた生活をしていると、植物の緑を見ただけで自然に触れた気になりますが、同じ植物の緑でも「本来あるのもの」と「作られたもの」では全然違ってきます。例えて言えば「天然物」と「養殖物」くらいの違いがあるような・・・?
どこが違うかと言えば、まず密度が違います。農地の場合は簡単(キビ畑はちょっときつい)に中へと入っていけますが、「原野」や「森林」などの植物の自生している場所だと、ナタでも持って伐採しながらじゃないと入っていけないところがほとんどです。足元も、雑草に落ち葉・木の枝などで地面が隠れているので普通には歩けません。ゆっくりと1歩づつ踏み出して、ホントに地面があるのか確認しながらでないと恐くて歩けないくらいです。
もうひとつ気付いたのは、地面の凸凹が半端じゃないことです。アスファルトの道に慣れてると、農地に入っただけでも地面の凸凹を靴越しに足の裏で感じ取ることが出来ます。公園などの芝生と見た目はそっくりな「牧草地」ですら、四駆の車じゃないと脱出不可能になるくらいの凸凹があります。これが自生している場所になると、岩があったり(植物に覆われてるので触れないと分からない!)穴があったり(これも植物に・・・)で、両足プラス両手プラス勘(?)を駆使しながら進んでいくはめになってしまいます。
で、これはどーゆーことかといえば、植物の密度が少ないと、雨が降った時に雨水が植物に受け止められずダイレクトに地面に行ってしまうことになります。地面が平坦に近ければ近いほど雨水を地面に蓄えておくことが難しくなる(マスクの曇り止めの原理)ので、雨水は低い方へと流れて行き、結果的に海に流出してしまうことになります。
ここまでが、自分なりに考えた「赤土流出の物理的な原因」です。が、あくまでも自分中心の主観的な考え方ですのでご了承ください。まだ続くのですが・・・・・また今度!
(↓)今日は3月5日でサンゴの日! サンゴはキレイな海水でスクスク育ちます。
名称; 造礁サンゴ
英名; hermatypic coral