沖縄の未来は明るい
石垣島ブログ2006年2月5日
今日の石垣島は曇り。午後から少し太陽が見えています。昨日に比べて暖かい日となりました。気温差が4度前後はあるって体調が…。
朝は寝てるまっちゃんとちょび(正確にはちょびは起きているのですが、丸まって布団の中です)を置いて主婦は日曜の朝市に行ってきました。この日は店内は混み合います。
おばぁが「ねーさん、このにんにくいくらかね~?」と明らかに私を見て言うのです。ねーさんと呼ばれたからには、よっしゃ~!お力になりますね~。とおばぁの近くに行き「中国産にんにくは…128円だね~」とポップを指差しながら言うと「いつもは99円なのに~、高いさ~」と。「確かに99円の時もあるね~」「今日はやめるさ~」とのこと。1件落着。鮮魚では目玉品の秋刀魚が一匹39円!安い!!北海道産、これは買いでしょ!ここでもおばぁの目線攻撃が「ねーさん、魚を掴むやつが無いさ~」了解!鮮魚屋さんに「掴むのがないよ~」と声をかけ奥から持ってきてもらいました~。こんな事でお役に立てればOKです~。
昨晩は疲れが見えるまっちゃんを引きずって市民会館へ。
第33回高教組八重山支部の文化祭を観てきました。伝承と創造~ひこばえの大きく育て文化祭~と題された舞台芸能です。石垣島の高校生で郷土芸能部に所属する子供達と養護学校に通う子供達とそれぞれの各学校の教員の方々が集まり、力を合わせての舞台芸能のお披露目会でした。
感動しちゃいました!高校生というのに舞台を狭く感じさせる堂々たる踊りの数々。きちんと郷土・石垣島の文化を継承している姿には感動です。素晴らしいです!とても高校生とは思えないです。唄も三線も全て自分達がこなします。
八重山は離島で成り立っています。各島には昔から受け継がれてきた踊りと民謡があります。それは各公民館や地域の方々や青年会と呼ばれる人たちが受け継ぎ次世代に継承してきたのだと思います。ここまで脈々と長い時間をかけて途絶えることなく。
そして各島から高校に通う為に石垣に来た子供達は誇りを持って郷土芸能に打ち込んでいるのだと思います。…石垣島は交流の地でもあるんですね。
教職員の方々も負けてはいませんでした。
戦後60年。今年から沖縄の教壇には戦後生まれの教職員だけが立つらしく、節目ということで「戦後60年の世相史」と出して3部に分けての演劇?でした。
沖縄が歩いた道を淡々として描き、生き残った人たちは決して明るさを忘れず、生き残った意味を考え「この悲惨な戦争を二度と繰り返すな」「語りたくはない戦争体験だけど、死んで逝った人たちを忘れることなく語り継いでいこう」という気持ちから立ち上がったのだと…。
沖縄県民が望んだ日本復帰…復帰すれば米軍の基地が無くなる…。しかし結果は米軍基地は日本における基地の75%を沖縄に残したままの結果でした。問題は多々起こります。しかし米軍によって支えられている経済もまた事実だったのです。
沖縄県民は静かだけど絶えること無く「米軍基地の撤廃」を求めています。時々は米軍が起こした事件にシュプレヒコールを揚げて。何故平和を誓った沖縄からベトナムや挑戦に爆弾を落としにアメリカは沖縄から飛ぶのか?市民の生活している上を飛ぶ米軍機が何度となく学校に落ちるのか?何故沖縄県民を巻き込んで事件を起こすのか?小学校低学年の女の子に対しても事件は絶えない!…揚げたら切りがありません。…芝居の中に強く語られた「沖縄苛めだ!」と言う言葉が印象的でした。
しかし常に沖縄は明るさを失いませんでした。どんな時も前向きに意見を述べています。
今年は沖縄地位協定の見直しで米軍の削減や基地の移設など、3月に決定の発表があります。八重山商工の選抜野球も3月。3月は沖縄にとって気が抜けない月になりそうです。
教職員のエイサーからパラパラは圧巻でした。沖縄県内から移動で石垣の教壇に立っている先生たち。お見事でした!先生たちも先輩の後に続き文化を継承しているんですね。古いものと新しいものを捉えて…沖縄の芸能の底の広さに驚きと感動を覚えました!!